番外編 『涼宮ハルヒの憂鬱で英単語が面白いほど身につく本』・レビュー!

私は『涼宮ハルヒ』シリーズが大好きです。
原作本は当然全巻持っていますし、アニメはテレビシリーズは全て北米版DVDでそろえ、
映画『消失』は日本のDVD北米のブルーレイを購入しました。
(なんと! 今なら日本のAmazonでも北米版ブルーレイが手に入ります! 
北米版ブルーレイは日本のブルーレイプレイヤーでも再生可能なので、日本の半額ちょっとで手に入れるチャンスですよ!)
そして、原作ラノベの北米版に韓国版、アニメDVDのイタリア版も所有しています。
(ただし、マンガ版は持っていない。個人的にはあれは『ハルヒ』として認めていない)

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↑管理人(サザえもん)所有のハルヒ本&DVD

そんな私が、今回紹介したいのは日本で発売された

涼宮ハルヒの憂鬱で英単語が面白いほど身につく本』!(中経出版、2011年)
 
以下『ハル単』と呼ぶことにします。 

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この『ハル単』ですが、正直単なるネタとして買ったのですが、読んでみたら驚きました。
予想に反し、使える英単語帳でした!

「はじめに」には「この本は、"ウケねらいのネタ本" ではありません
『涼宮ハルヒの憂鬱』のコンテンツを使うことは、手段であった目的ではありません
(強調は原文ママ)とありますが、製作者は実際そのつもりで作っているのがわかります。

構成は日本語の原作テキストとその英文の対訳形式で、
左のページに日本語、右のページに英語が書いてあります。
その英文に登場する大学受験レベルの英単語は、
後のページで「見出し語」として訳語と一緒に改めて収録。
「見出し語」の英単語は、ほとんどが受験レベルの英語で、
ここだけ使えば単なる普通の英単語帳として使うことも出来ます。
そして、見出し語以外の少々難しめの熟語表現などは欄外に記載されています。
さらに、別冊付録で難しい文法事項には解説がついています。
(下の画像はなぜか全然綺麗に取れていませんが、実際には綺麗な2色印刷で、
赤字はシートで隠せるようになっています)

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↑対訳の本文
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↑単語解説
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↑別冊の英文法解説

イメージとしては、Z会の『速読英単語』の英文が
ハルヒの英訳であると考えるとわかりやすいかもしれません。

少し引用してみましょう。

 When I stopped believing in Santa Claus is a silly inquiry that can't even serve as a conversation opener. But if you must know till when I believed in him, well, I'm pretty sure that I never believed in this imaginary old man in a red suit from the very beginning.
 (サンタクロースをいつまで信じていたかなんてことはたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいいような話だが、それでも俺がいつまでサンタなどという想像上の赤服じーさんを信じていたかと言うとこれは確信を持って言えるが最初から信じてなどいなかった)(上巻 18-19頁)
 "I'm not interested in ordinary people. Those of you who are extraterrestrials, future-men, otherworldly beings are psychics, come to me. Period."
 (「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」)(上巻 32-33頁)
 "What a shame. I guess I was only a back-up after all. I thought it was a good chance to do something about the stalled situation."
 「あーあ、残念。しょせんわたしはバックアップだったかあ。膠着状態をどうにかするいいチャンスだと思ったのにな」(下巻 64-65頁)
 "Now what...!?"
 "Ah, actually, I get turned on by a ponytail."
 "What?"
 "There was a time, I don't know when, your ponytail was really nice, unacceptably becoming."
 "Are you stupid or something?"

 (「なによ……」
  「俺、実はポニーテール萌えなんだ」
  「なに?」
  「いつだったかのお前のポニーテールはそりゃもう反則なまでに似合ってたぞ」
  「バカじゃないの?」)(下巻 256-257頁)
当然、大学受験レベルの単語や文だけで小説を訳せるはずがありませんので、
中には難しい表現や単語もありますが、
それでも出来る限り平易に書こうとしているのがわかります。

ちなみに、上で『ハル単』から引用したのと同じ箇所を北米版から引用しますとこうなります。
 The question of how long someone believed in Santa Claus is a worthless topic that would never come up in idle conversation. Having said that, if you're going to ask me how much of my childhood I spent believing in an old man ia red suit, I can confidently say that I never believed in him to begin with. (p.4)
 "I have no interest in ordinary humans. If there are any aliens, time travelers, sliders, or espers here, come join me. That is all." (p.6)
 "Ah, what a pity. I suppose I was only ever a backup. And I thought it would be a good chance to end this stasis." (p.129)
 "What is it?"
 "Actually, ponytails turn me on."
 "What?"
 "That ponytail you used to wear looked so good it was criminal."
 "Are you an idiot?"
(p. 191)

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↑北米版『ハルヒ』(ハードカバー)

ここに引用した箇所では、北米版もさほど難しい表現が使われていませんが、
おそらく北米版は多くの日本人にはなかなか難しいと思います。
一方、日本の『ハル単』は大学受験をまともに切り抜けた人間なら読むことが出来ますし、
難しいところも対訳なので日本語を頼りに理解することが出来ます。

 ただし、何点か注意すべきことがあります。

 まず、原作本代わりには使えないということです。
この日本文は原作のままではなく、本の構成上省略されている箇所があります。
また、対訳編集の都合上、原作にはない空白の行が数多く発生していますし、
いとうのいぢ氏のイラストもすごく小さく、使われている量も僅かです。
当然、『ハル単』に収録されている日本語を読んでも、『ハルヒ』の面白さは伝わりません。
つまり、この『ハル単』はもともと原作を読んだことがある人向けということです。

 次に、受験参考書として使うことはお勧めしません
確かにこの本の「見出し語」についているのは大学受験レベルの単語ばかりですが、
解説が充実しているわけではなく、
また英語の本文には大学受験には登場しないだろう単語や表現も当然かなりたくさんありますので、
受験参考書として使うのなら、
最初から受験参考書として作られている単語帳を使ったほうが効率がよいでしょう。

(余談ですが、大学受験用の単語帳として私の一押しは『鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁』です。
これはイラストがついていてイメージもつかみやすいし、
コロケーション(連語)の説明も充実しているし、接頭辞や接尾辞の解説もあるし、
ミニテストもついていてちゃんと覚えたかどうか自分でチェックできるし、私は圧倒的にお勧めします。
「東大」という名前が付いていますが、受験校に関係なく、
本当に英語の成績を上げたい人ならば必ず役に立つと思います)

 ですので、この『ハル単』は、
『ハルヒ』ファンで、英語を勉強したい人が、趣味レベルで使うのが良い
でしょう。
この本で新しく英単語を身につけるよりも、一度大学受験レベルまでの英語を勉強した人が、
復習のために使うことを私はお勧めします。
それであれば、『ハル単』は非常に有用なツールになると思います。
好きこそものの上手なれと言いますが、『ハルヒ』ファンであれば、
これまで洋書にチャレンジして上手くいかなかった人も、挑戦してみる価値があるでしょう。

逆に『ハルヒ』ファン以外には、何の役にも立たない本だと思いますが…。

「MANG王国ジパング」は、これからもポニーテール萌えです!

ではまた!

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