台湾レポート3 台湾に残る日本建築を紹介するよ

台湾レポート第3回。今回は、台湾に残る日本時代の建物を紹介しましょう。

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今更説明するまでもありませんが、日清戦争の結果、1895年に下関条約に基づき、日本は賠償金二億両(テール)と、遼東半島、澎湖諸島、そして台湾を手に入れました。小中学生諸君、ここ絶対テストに出るからね!

というわけで、1895年から1945年までの50年間、台湾は日本だったので、今でも台湾には日本時代の建物なんかが結構残っております。台湾の学生の制服が詰襟だったりセーラー服だったりするのも、日本時代の名残ですね。

まずはやはり総統閣下のいる総統府


↑これが台湾総統府だ!

ここはかつて日本の台湾総督府だった場所ですね。今でも現役で台湾総統が使っています。なお、「総統」というと、ちょび髭の伍長上がりのチビや、最強の目を持ったホムンクルスを思い浮かべてしまうかもしれませんが、台湾の総統は英語ではpresident、すなわち大統領のことですので、お間違えなく。

ちなみに、関係ない話ですが、ソウルにあった朝鮮総督府は、日本の撤退後、国立中央博物館として利用されていたんですが、1995年に壊されてしまい、もう見ることが出来ません。残念ですね。

それはそうと、所々に兵士がいるんですが、本当に、全く動きません。瞬きさえしません。マネキンじゃないかと疑うほどなのですが、どうも本物らしいです。イギリスのバッキンガム宮殿にも、微動だにしない兵士が立っているらしいですが、こういう仕事に付く人は大変ですねー。


↑1ミリたりとも動かない兵士

建物の中身はこんな感じです。どのくらい日本時代のままなのかはわかりませんでしたが、中庭がきれいで、いろいろな展示があり、一回りすると台湾の歴史がわかるようになっています。




↑建物内部


↑中庭

誰でも無料で見学できるので、なかなかの人気観光名所のようです。管理人は出国の日の午前中に行ったので、外観の写真だけ見てさっさと帰ろうとしたら、ちゃんと観光コースを一周しないと帰れない仕組みになっていましたwww。結局駆け足で見て回りましたよ。観光に行かれる際には、時間に余裕を持って行ってね。

さて、次に紹介するは、台湾大学。ここはかつて日本の台北帝国大学だった場所です。現在「旧帝大」と呼ばれるものは一般的に7つですが(北海道、東北、東京、名古屋、京都、大阪、九州)、実はあと二つ、ソウルの京城帝国大学と(「京城」は当時のソウルの名称)、台北帝国大学があったのです。

ちなみに、どうでもいい豆知識ですが、京城帝大は1924年、台北帝大は1928年設立です。大阪帝大は1931年、管理人の出身地、名古屋に存在した名古屋帝大(※出身校ではない)は、1939年の設立です。ソウルや台北より後回しにされた名古屋…。オリンピックだけでなく、大学の順番でも名古屋はソウルに負けていたのか…。ぐふっ!

それはそうと、やはり台湾大は、建物の感じが非常に日本の帝大に似ていました。夜だったのでちゃんと写真に取れなかったのですが、東大だと安田講堂(※東大闘争で放水されてたあの建物だ!)の前には銀杏並木があるのですが、台湾大では銀杏ではなく椰子の木でした。やっぱ南国なのねw






↑夜の雨の台湾大

台北の建築物は、他にも沢山あります。ここが詳しいですので、台湾に行かれる際には、是非国内で失われた古き日本を訪ねてみてください。

最後に金瓜石(きんかせき)の日本建築を紹介しましょう。

この金瓜石は、前前回も神社を紹介しましたが、ここはかつてゴールドラッシュで小香港と言われるほど賑わった町。他にも沢山日本建築があります。いまやかつての面影は全くなくなり、小さな町全体が博物館扱いになっています。

まず、バス停から一番近いところに、日本の長屋があります。「四連棟日式宿舎」と解説があり、それによれば金鉱で働いていた社員の住まいだったらしく、ここに住めるのはそれなりにランクの高い社員だったようです。さらに上級の社員は、一戸建てに住めたそうです。




↑日本式長屋外観




↑中国語と英語の解説

他にも「日本家屋じゃねーのか?」と思われる建物はいくつもあるのですが、当時のままなのかは確証がもてません。妙に新しい感じもありますので、もしかしたら近年観光用に作り直したものかもしれませんね。それにしても、派出所があるとは…。管理人は『こち亀』以外で「派出所」という単語を見たことがありません。








↑金瓜石の様子。派出所は現役っぽいね

さて、金瓜石の日本家屋のハイライトがこちら。太子賓館! これは当時の皇太子、つまり後の昭和天皇を迎えるために作られた、いわば皇室の別荘です。やはり訪れる日本人が多いのか、これだけ日本語の解説付きでした。


↑中・英・日で書かれた解説












↑太子賓館外観


↑日本的だけど、ちょっと日本的じゃない感じの庭




↑ミニゴルフ場や、弓道場もついてる

台湾では、色々日本のものを保存していてくれているようです。詳しい話は知らないのですが、戦後大陸からやってきた人たち(外省人)は日本の残滓を破壊しようとしたそうですが、戦前から台湾にいた内省人は日本のものを残そうとしたらしいです(まあ、50年も日本人やってりゃ、他に知らないんだもんな…)。台湾では戦後外省人がやってきたことを「犬(日本)が去ったら豚(外省人)が来た」と表現したらしいですが、壊された日本建築にも、残った日本建築にも、色々複雑な歴史や感情がつまっていそうですね。

3回にわたり、台湾に残る日本の神社、千尋の町、そして日本建築を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? 台湾は外国でありながらこの100年間、独立後も若者文化などで日本の影響を強く受け続けた土地ですので、外国でありながら日本のような、不思議な空気が味わえると思います。和・洋・中折衷の文化で、『ドラゴンボール』や『ワンピース』の世界のような、どっかで見たことあるけど、どこでも見たことない世界とでも言いましょうか。管理人は、これまで訪れたことがあるアジアの国では、台湾とカンボジアがお気に入りです。カンボジアで見つけたマンガの話もいつかしましょう。

まだまだ面白いところは沢山あるのですが、それはまたの機会にして、次回からは本来のテーマであるマンガ・アニメ、語学に戻りたいと思います。台湾でも大量にネタを仕入れてきましたので、ネタばっかり増えて更新できないから困ってる状態です。ホント、いくらでも海外版のネタはあるんだけどな~。

今後も、「MANGA王国ジパング」に、気長にお付き合いください

ではまた!

==おまけ==

金瓜石で売ってた折り畳み傘(※管理人が行ったときは、丁度台風がやってきていた!)に、忍者武士刀傘って書いてあった…。なんなんだ一体…。


↑忍者武士刀傘?


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この記事へのコメント

・_・
2012年09月29日 05:30
すごく行きたくなるくらいロマンを感じるね
時間も金もないんだけどね(´・ω・`)
 
2012年09月29日 13:32
こうして当時のものを大切に残そうとして下さる台湾人の方々
に深く感謝したいですね。
日本統治時代は決して綺麗事だけじゃ説明できないと思うのに・・
あぁ、台湾が大好きです。
 
2012年09月29日 14:26
いつも楽しみにしてます^^
ニックネーム
2014年05月12日 21:20
残している意識の高さに敬意を評します
近くの大陸と大陸から伸びた岬の人々は
全てを破壊して日本によく生えている木
だからと言って先日に何千本も伐採しました
木には罪は無いのに大陸は異様な精神状態です
本当に悲しい