パリは萌えているか? 日台仏合作? フランス製萌え萌え日本昔話絵本

フランスは日本のマンガ・アニメがヨーロッパの中でも特に人気がある国です。今回はそんなフランスのちょっと変わり種を紹介しましょう。フランス製日本昔話絵本です! 去年パリで購入してきました。


↑上から『鉢かづき姫』『鶴の恩返し』『竹取物語』

ちなみに、タイトルは
『鉢かづき姫』⇒ La Princesse au Bol Enchanté (魅惑の椀の姫)
『鶴の恩返し』⇒ Le Secret de la Grue Blanche (白鶴の秘密)
『竹取物語』⇒ Kaguya Princesse au Clair de Lune (かぐや ~月の光の姫~)
となっております。

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まず、フランスで日本昔話の絵本が出ているというだけでもちょっと面白いのですが、これは日本で発売されたもののフランス語版ではなく最初からフランスで作られたもので、さらに絵が見ての通り萌え絵なことです。内容はこんな感じです。


↑『鉢かづき姫』より(クリックで拡大できます)


↑『鶴の恩返し』より。若者もイケメンです




↑『鶴の恩返し』より。悪役もなかなか威厳あり


↑『竹取物語』より。ちょっと昔の少女マンガ風。




↑求婚されて困るかぐや姫。か、かわいいじゃないか…


↑『竹取物語』より。羽衣伝説と混じってる気がする

当然内容は全編フランス語ですが、イラストは実に美麗で、日本的な萌え絵です。最近日本中どこ行っても萌えおこしが行われていますが、萌化の波はフランスにまで届いていたのですね。


↑余談ですが、『あまちゃん』で話題の久慈市に行ってきたとき
レストランの箸袋に描かれていたイラスト。
被災地も萌えていました。


ところで、どうでもいいっちゃどうでもいいんですが、『鶴の恩返し』のストーリーが、管理人が知っているのとちょっと違っていました。 

このフランス絵本では、「まこと」という名前の農民の若者が鶴を助けて、その鶴が「さおり」という名前の女性になってまことの家を訪れ、二人は夫婦になります。さおりが機(はた)を織り、その機を売ってお金を稼ぎますが、機を織るたびにさおりはやつれていきます。そして、まことはさおりに機を織るのをやめさせ、機の注文が来ても断り続けました。

ところが、さおりの噂を聞きつけた大名(Le seigneur Urakami(ウラカミ様)という名前がついてる)が「私のために、7日間かけて最高の機を織れ」と命令し、まこととさおりは断れません。さおりは再び機を織るのですが、7日目の朝、妻の身を案じ、耐え切れなくなったまことが扉を開けると、そこには鶴がいました。姿を見られた鶴は、飛んで行ってしまうのでした。

私が知っている話だと、「まこと」「さおり」なんて現代的な名前はついていませんでしたし(有名なのは『夕鶴』の「与ひょう」と「つう」ですね)、バージョンによっては若者じゃなくて老夫婦でした。また、機を織って具合が悪くなるとか、大名が機織りを命じに来るとかもありませんでしたし、部屋をのぞいたのも単に好奇心に勝てなかっただけだったと思います。(今考えると、好奇心に勝てなかっただけで約束を破るってとんでもないな)

なんとなく現代的なアレンジが加えられているフランス版『鶴の恩返し』ですが、これってフランス独自アレンジなんですかね? それとも日本でもこういうバージョンがあるんでしょうか。どなたかわかる方いらっしゃいましたらお教えください。

あと、ちょっと面白いのがイラストレーター。この『竹取物語』のイラストを描いているのは日本人なのですが、『鉢かづき姫』と『鶴の恩返し』のイラストは台湾人のEin Leeさんが描いているのです。


↑『鉢かづき姫』作者紹介。
上がイラストのEin Lee。
下が文章のSamantha Bailly

台湾人がイラストを描き、フランス人が本文を書いた日本昔話の絵本がフランスで出版されるという、なんともインターナショナル

なお、この出版社のホームページを見ると、幼年向けから小学生くらいの子供までの本をいろいろ出版しているみたいですね。日本のものの翻訳もあれば、フランスで独自に作ったものもあるみたいです。サザえもんは外国の昔話などはほとんど知らないのですが、こういう文化交流がますます広がってくれると楽しいですね。

最後に、どうでもいい話ですが、『あさりちゃん』で有名な室山まゆみの作品で『すうぱあかぐや姫』という、おとぎ話の住民がたくさん出てくるギャグマンガがありまして、そこに「はちかつぎ」というのが出てくるんですが、正しくは「はちかづき」です。「かづく」というのは「頭にかぶる」という意味で、鉢を担いでいるわけではないので、そこんとこよろしく。


↑室山作品は小学生のころ大好きでした。
『あさりちゃん』より、この『すうぱあかぐや姫』や
『どろろんぱっ!』の方がファンタジックで好きだったのですが、
なぜかあまり長続きしませんでしたね

ではまた!


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↑フランスの絵本について

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この記事へのコメント

 
2013年09月13日 04:44
『鶴の恩返し』の悪役の乗ってる馬の目が下々の者を軽蔑しきってる感じが逆にかわいい❤
 
2013年09月13日 05:17
もうちょっと風刺画風にして欲しいですね^^
 
2013年09月13日 05:48
確かに馬なんかセクシーだなw
 
2013年09月13日 08:03
細かい小物やセンスが日本っぽくないなと思ったら絵を描いてるのは台湾の方なんですね
これはこれで素敵だと思います
奈々氏
2013年09月13日 08:30
出来ればこれに対する外国人のコメントが見たい
 
2013年09月13日 08:40
あの馬、銀の匙に出てくるマロン号に似てね?
ふむ
2013年09月13日 08:54
地方によって色々と差異があるそうですよ。
老夫婦だったり翁一人だったり、若者との異類婚姻譚だったりするようですね。
痩せ衰えていくのを見るに見かねて、というパターンも結構多いと記憶しています。
ただ、大名が出てくる下りは初めて聞くものでした。興味深いです。
 
2013年09月13日 09:15
鶴の恩返しって出てくるの若者じゃなく爺ちゃん婆ちゃんじゃなかった?
あと悪役?そんなの出てたっけ?
これ自分が知ってるのとは違うバージョンみたいだな
 
2013年09月13日 09:47
日本のキャバ嬢みたいなケバい主人公が出てくる萌え絵本よりも
むしろ精緻で美麗なイラスト絵本として子供の情操に良さそう
名無し
2013年09月13日 10:13
萌え絵というよりは少女マンガ風の絵じゃないかな
その筋の人たちはこの絵じゃ萌えないと思う
 
2013年09月13日 11:35
おつうじゃないとか老夫婦じゃないとか
馬の威厳ある表情に全てを持って行かれた
 
2013年09月13日 12:47
着物とかの描きっぷりがマジ欧人の絵かと驚愕したが、描いてるのは台湾人と言われてなんか納得した
名無しさん
2013年09月13日 13:12
すごく素敵な絵なので日本でも発売してほしいです
2013年09月13日 15:56
奇形じゃないんですね
 
2013年09月13日 16:04
フランス人のこういうところを見ると
原発の風刺画とか本当に悪意はないのかもしれない
ななし
2013年09月13日 16:12
中原純一とか、今の人はレトロな印象で捉えるけど
当時は、こういう新しい時代のイラスト的な印象で
読者は捉えていたんだろうな。
  
2013年09月13日 17:34
かぐや姫が軍配持ってたり、大名の衣装が僧侶風なのは
海外のイラストレーターだからか
いやでも萌え絵はなかなかいい感じだと思います
 
2013年09月13日 17:40
台湾人でよかった
日本人が書いた竹取はけばすぎてむしろ台湾人がかいたほうがよさげ
nns
2013年09月13日 19:00
鉢かづき姫はかぶったまま美人では意味がないんじゃw
というか日本でも知名度微妙なのに
2013年09月13日 19:42
申し訳ないがつまらない画風だと思う
 
2013年09月13日 20:38
かぐや姫は原作でも「天の羽衣」が出て来ますし、天人も中国風だったようですので、混ざっている訳ではないようです。
名無しん
2013年09月13日 21:08
たしかに馬の表情がスゴい(^^;。
黒王号の奥サンじゃないかしらんw(^^;。
 
2013年09月13日 21:42
軍配…中国や日本の古代の団扇じゃね?
古墳の壁画とかにもある
スカイタワー西東京
2013年09月13日 22:06
へぇ~、面白いものがあるのですね。
なんだか、現代のちりめん本といった感じですね。
あ、ちりめん本というのは明治時代に発行された、日本昔噺などを英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、オランダ語、ポルトガル語、デンマーク語に翻訳した絵本で、印刷用紙がクレープ状に細かくちじめられている和紙であるためにそう呼ばれています。
梅花女子大学、国際日本文化研究センターなどがコレクションをWeb上で公開していますので、興味があればサイトをのぞいてみては。
 
2013年09月13日 22:35
いっそアメコミ調のを見てみたい(笑
てれぽ
2013年09月13日 22:57
ウラカミ様の部下が重武装なところが絵本っぽいと思った。
 
2013年09月14日 00:50
竹取物語の従来とは異なるイメージだけど、海外向けに竹取のイラスト描いたら普通は(月の使者はともかく)表紙はいかにも和風って感じにするだろうし、作者が日本人だったとしてもそういうのに疎いか、逆に拘りがあるかのどちらかだろうね
名無し
2013年09月14日 01:03
そんなことより、
あさりちゃんがまだ続いている事に衝撃を受けたわw
00
2013年09月14日 05:00
軍配じゃないよ~ お公家さんや堂上方が持ってた檜扇でしょ

お鶴が機を織る度にやつれていくのは美しい自分の羽毛を織り込んでいたから
織れば織るほどに羽毛を失いやつれていくんです
確かNHKの人形劇でもそうだったと思うんだけど
長くてごめんね
2013年09月14日 09:03
私の子供の頃読んだものは
我侭な殿様の国に暮らす貧乏な爺様が罠にかかった鶴を助ける
ある晩、道に迷った娘が一晩泊めてくれと現れれ親切な爺婆は泊めてやる
翌日、宿泊のお礼に機を織るが絶対に覗かないでと言う娘(名前:つう)
材料も無いのに見事な反物を爺婆に渡して売るように言う娘
高値で売れたが自分らの物は買わないで娘にゴチソウを振舞う
実は行く当てがないと打ち明ける娘、子供の居ない爺婆は養女にする
貧乏ながら慎ましく暮らす三人
病気、年貢、その他ピンチの時だけ機を織る娘(その度にやつれていく)
身体を心配してもう機織は止めてくれと言う爺婆
が、評判を聞きつけ殿様が無理やり反物を大量注文し
引き受けなければ爺婆を死刑にすると伝える
爺婆が止めるのを聞かず毎晩休まず機を織り続ける娘
やつれていく娘を心配した爺婆、約束を破り機織部屋をこっそり覗くと
そこには自分の羽を抜き、それを材料に機を織る「鶴」の姿
大量の反物を仕上げた翌朝「つう」は打ち明ける
私は爺に助けられた鶴ですご恩返しに来たのですが
爺婆がとても優しくしてくれるので長居をしてしまいました
でも正体が判ってしまったら「(鶴世界の?)決まり」で
私は元の世界に帰らなければなりません・・
約束を守れなかった事を泣いて詫びる爺婆の上空を旋回して
ボロボロの羽で飛び去っていく鶴
反物もお金も要らない、つうとの暮らしが嬉しかったのだと嘆く
その爺婆の姿をみた殿様は自分の愚かさを理解し
爺婆、領民の為になる政治を行うようになったとさ
買いたい
2013年09月16日 20:07
フランス版の本のリンクを貼ってこそ!
JAPANEXPO
2013年09月17日 23:08
かぐや姫の絵描きさんは、「しいたけ」さんだな。幻想堂という名前でコミケでも活躍しているよ。HPもあるはずだけど。
ななしです
2013年09月18日 14:14
最後のはちかつぎはほんとどうでもいい話だなw
あ、本文記事は面白かったです