金髪日向小次郎登場! 北米版FC『キャプテン翼』がアメリカンすぎる(その3)

ファミコン『キャプテン翼』北米版第3回。第1回、第2回はそれぞれこちらこちら。前回花輪を倒したところまで紹介したので、今回は全国大会で日向小次郎を倒すところまでを紹介しましょう。

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この北米版『キャプ翼』では、北米で『キャプ翼』が知られていなかったためなのか、著作権上の問題なのか、キャラクターが全てアメリカンに変えられていて、石崎くんなんて金髪モヒカンになってしまっているのですが、ストーリーや必殺技は基本的に日本のままなので、かなりイミフなことになっております。


 

↑左:日本  右:アメリカ

ただ、流石に原作を知らないアメリカ人にはわからんだろうというところは、ちょっとだけ変えられていることもあります。たとえば、試合に負けると、ドイツ留学中の若林くんが励ましてくれるのですが、北米版では怪我で離脱中のルーカス君が励ましてくれます。北米版では、正ゴールキーパーは留学のためではなく怪我のため離脱中という設定になってるみたいですね。


↑左:留学中の若林くん  右:負傷中のルーカスくん

前回の立花兄弟の必殺技、スカイラブハリケーンも、北米版では微修正されていました。


↑日本のスカイラブハリケーン

「スカイラブハリケーン」は、1人がもう1人の足の裏に乗って、2人の力を合わせて空高く舞い上がる必殺技なのですが(スパイク履いた靴だと、足に乗る時点で絶対不可能だと思うんだけどな…)、北米版では無理があると判断されたためか、原作を知らない人には何やってるかわからないと判断されたためか、このように変更されました


↑北米版のスカイラブハリケーン(英語名Acrobat)

……!?




投げ飛ばしやがった!!!


何を考えたのか、日本版よりめちゃくちゃな気がする…。日本版のは、「ありえないトンデモ」だけど説得力があるのに対し、北米版は「投げる」という普通の行為であるがゆえに説得力がない…。こう考えると、高橋陽一先生ってすごかったんだな…。

まあ、ここまでは前回までに紹介したものの復習なんで、続きいきましょう。

花輪戦の次は明和東戦なんですが、特にキャラもないので省略。続いては比良戸(英語名ZAPS)戦。原作マンガでは、この試合の最中に翼くんがドライブシュートを会得するのですが、ゲームではレベルが上がるといつの間にか勝手に会得しているので、特にそういうイベントはないです。ですが、パワーディフェンスの次藤くんがいるチームですので、ディフェンスが強いところは同じです。北米版だと次藤くんはナイジェルという名前になっていました。

 

 
↑左:日本版 右:北米版

次藤君率いる比良戸とナイジェルくん率いるZAPSを倒した後、松山くん率いるふらの中の登場です。ゲームとは全然関係ないですが、『キャプ翼』中随一のさわやか少年みたいに思われている松山君ですが、実は小学6年生のときに全国大会宿舎の食堂で日向くんに叩かれたことを、中学3年生になってもまだ根に持っていた、なかなか恨みがましい少年です。日向くんに「お前には借りがあるんだ」と言うから、昔試合で負けた借りかと思いきや、食堂で叩かれた借りでした。おい…。

ちなみに、ケンカの原因は、松山くんが余所見をしていて日向くんにぶつかったからです。日向くんも殴ったことを謝っていませんが、松山くんもぶつかったことを謝っていません。(翼が2人を仲直りさせるんじゃなく、「決着はグラウンドでつければいいんだ!」とわけわからんことを言ったため、この2人のケンカ状態は継続されることになり、個人的恨みをグラウンドに持ち込む結果となる。なんでケンカの決着をサッカーの試合でつけるんだ…。謝りゃ済む話なのに…)


↑小6の時の喧嘩を中3になってもまだ恨んでる爽やかな松山くん

そして、高校卒業後、ワールドユース(現U20ワールドカップ)合宿で日向を殴り返して、ようやく小6のときの恨みを晴らすのです。6年以上恨んでたのか、松山…。松山くんは対戦相手を「こんなやつら」呼ばわりしたり、「雪国以外のやつは皆敵」と言わんばかりの発言をしたり、爽やかそうであんま爽やかでもないよな、こいつ…。

話がわき道にそれましたので、ゲームの話に戻りましょう。

先ほど平戸中がZAPSという名前になっていたように、北米版では全チーム名前も北米使用になっています(南葛はRAZORS)。ふらのはというと…。

 
↑左:日本版 右:北米版


!!?



↑ニンジャ



どうしてこうなった!!!




なぜか、北米ではふらの中が忍者軍団になってるでござるよ、ニンニン(別に忍び装束を着ているわけではない)! なにがあったのだってばよ、ふらの中! こういう名前付けるなら、立花兄弟の花輪中につけてやればいいのに。あわれ、松山ェ…。

なお、松山くんの名前はロジャーになり、イーグルショットはジェットショットと変わっていますが、キープ力が高いという設定はそのままです。




↑左:日本         右:北米


↑左:日本のふらの松山  右:アメリカのニンジャ・ロジャー


……。改めて、あわれ松山…。

ふらの(英語名ニンジャ)に勝つと、ついに決勝戦! 東邦との対戦です! 英語名は…


↑左:日本版 右:北米版


SEALS

……。seals…。

アザラシじゃねーか!!!


↑sealでーす。

忍者といい、アザラシといい、なんでこんなチーム名に…。まあ、スワローズはスズメだし、カープは鯉だし、コンサドーレなんて道産子だから、スポーツの世界ではそんなに変じゃないのかもしれないけど…。

(※コメントで SEALS は米海軍特殊部隊ではないかという意見をいただきました。たしかにSea-Air-and-Land-Soldiers(通称SEALS)という部隊はあるのですが、サッカーと関係ないですし、他のチームは全て Razors, Zaps, Gems, Frogs など複数形になっていまして(Ninjaは単複同形)、Frogs(日本名花輪)なんてチームもあったので、これは Seal の複数形であると判断しました)

本邦初(多分違う)公開! これがアメリカの日向小次郎、デーモンくんだ!


↑左:日本版   右:北米版


↑アメリカの日向、デーモンくん!

おお、これまでの中では比較的まともなデザイン! 石崎みたいに金髪モヒカンだったらどうしようかと思ったよ。


↑北米版石崎ェ…

さて、日向くんと言えばタイガーショット! アメリカでの名前はHowling Shot! なお、howling とは「遠吠えする」という意味である。おい…。(「猛り狂う」というような意味もある)

原作ではコンクリートの壁に穴を開けるほどの威力を誇るタイガーショット(絶対キーパー死ぬと思う)! 小次郎とデーモンが放ってきたァ!




「くらええええええ!!!」


ギュォォォオオオオオオ!!!!!


「体のどこかに当たってくれ!」




↑当然の結果




ゴーーール!!!

さすが小次郎のタイガーショット&デーモンのハウリングショットである。森崎やジョンに取れるはずがなかった。

そして、東邦&Sealsは、日向やデーモンだけのチームではない! そう、森崎やジョンが足元にも及ばない天才キーパー、若島津健がいるのだ! 直近の展開では、正ゴールキーパーにこだわっていたはずの男が、キーパーの座をあっさり若林に渡し、フォワードなどやっておるようだが、まあそんなことはよい。ちなみにこれがアメリカの若島津、エディーくんだ!


↑左:日本の若島津  右:アメリカのエディー

おお、小次郎に続き、比較的まともな顔! しかし、アメリカの腐女子(いるのか?)は、この顔では「コジ×ケン」や「ケン×コジ」のように、「デモ×エディ」とか「エディ×デモ」とかやる気にはならんだろうな。それにしても顔色悪いな、エディー。

超どうでもいい話ですが、20年前『キャプ翼』の日向&若島津のカップリングが同人界を盛り上げまくったことは有名ですが、最近、純粋に色を調べるために「青 黄」とか「黄 黒」とかでググった人がエラい目に合うという現象が発生しているようですね(これこれ)。現代の『キャプ翼』と呼ばれる『黒バス』、パねぇ…。

また話がわき道にそれてしまった。この若島津君、家が空手道場の空手キーパーでして、三角跳びを利用して、ゴールポストを蹴る反動で超スピードでゴールを守るというトンデモ野郎です。翼くんのドライブシュートまで止めやがるから、参ってしまいます。




↑これが若島津の三角跳びだ! キエエー!

しかし、アメリカのエディーが使う必殺技は、三角跳びではなかった! 空手というところがあまりにジャパニーズすぎると判断されたのか、エディーは必殺ウルフィッシュ・ジャンプを使うのだ! これがそのウルフィッシュ・ジャンプだ!


「ワウーーーーーー!!!」



……


狼牙風風拳じゃねーか!!!!!


この絵じゃわかりませんが、実際にはエディーと狼が猛スピードで前進しながら、交互にフラッシュします。『キャプ翼』をやっていたはずが、いつの間にか『ドラゴンボール』の世界に迷い込んでいたとは…。アメリカのテクモ、やってくれるぜ…。ちなみに、この北米版ファミコン『キャプ翼』が発売された1992年当時、アメリカでは『ドラゴンボール』はまだアニメ、原作共に未翻訳でした。パクりなのか、偶然なのかは、知る由もない。

とまあ、そんなこんなで、引き分けるか勝つかするかすると、国内編は終了です。引分の場合は両校同時優勝という展開も、北米版はちゃんと受け継いでおります。

国内編のラストまでご紹介しようと思っていたのですが、容量がいっぱいになってしまいました。というわけで、次回、閉会式~世界大会編に続きます。つっこみどころが多すぎて、どんどん長引く北米版『キャプ翼』紹介。あと2回くらいかかる気がしてきた…。次回、ご期待ください!

ではまた!

==おまけ==

どうでもいいけど、スコアメモ(パスワード)教えてくれるときのマネージャーって、そこだけ見ると、電波少女でしかないよね…。


↑宇宙の電波を受信するマネージャー

ちなみに、この電波少女はこの僅か4年後、翼の嫁となるのであった…。


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