鳥山明「ハリウッドよ、これがドラゴンボールだ!」 『DBZ神と神』&原画展に行ってきたぞ!

『DBZ神と神』を見てきました。期待通り、いえ期待を超える素晴らしい出来だったので、今回は番外編的に映画と展覧会の紹介をしましょう。

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===映画編===


今回の入場者特典はドラゴンボールペン。ドラゴンボールの形をしたボールペンで、激しく使いづらい…。前売り券でもらえる特典と、当日もらえる特典をあわせると7つ揃う仕組みです。出でよ神龍、このブログを日本一の人気ブログにするのだ!




↑7つ集まったドラゴンボールペン


↑超使いづらい

前作『最強への道』から、実に17年の時を経て公開された最新作『ドラゴンボールZ 神と神』は、ストーリーの段階から原作者である鳥山さんが参加するという、『DBZ』初の試み。ネタバレになるのであまり言えませんが、本当に「鳥山さんじゃないと描けない」というシーンが随所に存在しました。

特に注目すべき点はベジータ。これまでのアニメ映画やテレビのオリジナルエピソードだと、ベジータの扱いが本当に酷い事が多かったように思いますが(ブロリー初登場のヘタレ具合は凄かった…)、今回は一番キャラクターの掘り下げがあったのは間違いなくベジータでした。完全版単行本でも、ラストを締めたのは何と悟空ではなくベジータ。今回脚本の渡辺氏も、「(『ドラゴンボール』は)ベジータの物語」と発言しているほどであり、ベジータは単なる「ライバル」というテンプレキャラではなく、もっとストーリーの根幹を成すキャラなのですよ。そのことは後で「おまけ」で説明しましょう。


↑完全版ラストシーン

普段の映画だと、悟空がピンチになったときに「カカロットを倒すのはオレだ」と言って現れて悟空と共闘するというテンプレ展開が多く、あっさり敵にやられるかませ犬扱いを受けるヘタレ王子になってしまうことさえあったベジータですが、今回はギャグシーンあり、怒りによるパワーアップ展開ありと、ファンには嬉しい演出。監督の細田氏も、「制作サイドだけだと、あそこまでの演出は出来ない。原作者の鳥山さんがバックにいることの強み」と発言しているように、まさに鳥山マンガ。


↑ベジータのギャグシーン。劇場でチェック!


↑「オレの×××をー!!!」
ベジータ怒りのパワーアップ。劇場でチェック!


↑今回のベジータの演出について監督のコメント
(3月9日テレ東『サキよみジャンbang』)

アニメスタッフだけだとキャラの動かし方に遠慮が入り、結局これまでの既存のキャラの行動をつなぎ合わせるだけになる事が多くなってしまうかと思いますが(『この世で一番強いヤツ』なんて、そんな感じだった)、今回は鳥山さんがストーリーを書いているわけなので、本当に遠慮なし!という感じでした。

また、もう一つ鳥山さんらしいと感じたのは、出し惜しみがなかったところ。アニメオリジナルだと、ピンチになるまで超サイヤ人に変身しないなどイライラさせられる事が時々あり(『極限バトル!!三大超サイヤ人』がそうだった)、その様なアニメやマンガは少なく無いと思いますが、鳥山さんはそういう出し惜しみがないんですよね。原作だと、悟空は最初から全力で戦います。今回も、悟空は最初から超サイヤ人3に変身します。そういう出し惜しみのなさ、イライラモヤモヤする感じの無さが、これまでの映画と違うところのように思います。


↑最初から全力の悟空

全体的なストーリーとしては、いつもの映画の「強大な敵をみんなの力で倒す」というのとは少し違い、コミカルな要素が多い、最近の鳥山さんというか、むしろ『Dr.スランプ』の頃の鳥山さんというか、連載中のハードな展開とは一線を隔した内容でしたね。『ドラゴンボール』ファンは絶対に見るべきだと思います。

さて、今回鳥山さんが加わったのは、ハリウッド版実写『ドラゴンボール Evolution』に対する反感があったというのも大きな理由の一つのようです。こちらの記事によれば、ハリウッド版があまりにアレな出来だったので、「原作者にしか描けない世界観とストーリーで意地を見せたい」と語っています。

そして、今回映画館で購入したパンフレットに寄せられていたコメントがこちら。






い、言っちゃった…。

さすが原作者。遠慮がありません。あの映画に憤っていたファンとしては、これは嬉しい一言なのではないでしょうか。

しかし、あのハリウッドのダメ映画のおかげで今回の『神と神』があるのだとすれば、間接的にハリウッドに感謝せざるを得ません。間接的にありがとう、ハリウッド。


===原画展編===


私が行った劇場は東京駅近くの劇場で、すぐ近くの高島屋で映画公開記念の『ドラゴンボール』原画展が開催されていましたので、そちらにも足を運びました。公式サイトはこちら






↑会場の様子

今回はイラストは少なく、ほとんどがマンガ原稿の原画。鳥山さんの原稿を見て驚いたのは、凄く綺麗なこと。どういうことかと言いますと、修正がほとんどない。普通、マンガ原稿って失敗したところや、はみ出した効果線などをホワイトで修正し、中には切ったり貼ったりを繰り返す人もいて、手塚さんの原稿なんて、印刷ではわかりませんが実物は汚いものが多いんですが、鳥山さんの原稿はホワイトがほとんどない。もちろん、そういう綺麗な原稿だけ飾っているのかもしれませんが、それにしても原稿の段階で、既に印刷したように綺麗なのは驚かされました。あれだけの画力があるから、線に迷いが無く、したがって修正箇所も少ないのでしょうね。










↑綺麗すぎる原稿。
鳥山さん、あなたが神か?

サザえもんが子供の頃、鳥山さんの絵の上手さにビビらされて印象に残っているのがこの絵です。


片足に体重を乗せて力をため、凄い勢いで今にも飛び出しそう。構えているだけなのに、普通に動いているコマよりも動きを感じさせるこの絵に、心底面食らいました。ホントにすげえな、この人…。

開場にはオリジナルグッズ販売も、かめはめ波の写真を撮れるコーナーもあります。




↑購入した開場限定Tシャツ


↑写真コーナー(※顔は後で写真を加工したもの)

というわけで、『ドラゴンボール』ファン必見の映画&展覧会でした。これは行くしかないッスね!


==おまけ(ベジータについての考察)==

上で、今回の映画の脚本家の方が「(『ドラゴンボール』は)ベジータの物語」と発言していることを紹介しましたが、それは大げさで無いと思います。実は、『ドラゴンボール』は、ベジータがいるからこそ、他のバトルマンガと違う深みが出ているのです。その考察を少し。

バトルマンガの構成は、基本的にはトーナメントと同じだと思います。敵を倒して、より強い敵が出てくる。恐らく、凡百のバトルマンガの構成は、次の図のようになっているはずです。


ここまで単純ではないにしろ、多くのバトルマンガは、大雑把に言えばこの構図が適応できるのではないかと思います。つまり、主人公と敵との戦いの繰り返しですね。

その一方で、『ドラゴンボール』は、ベジータの存在がこのストーリーの単調化を防いでいます。サイヤ人来襲以降の戦いのトーナメント表を書いて見ましょう。


細かい戦い(キュイなど)を除いてありますし、多少異論もあるかと思いますが、概ねセル編まではこのトーナメント表で間違っていないはずです。これを見ると、悟空よりベジータの方が戦ってる回数が多く、悟空の代わりにベジータとピッコロ、特にベジータが「敗北⇒復活パワーアップ」を繰り返してくれている事がわかります。ベジータがパワーアップを繰り返してくれているおかげで、そのベジータでさえやられるほどの敵の恐ろしさが読者に伝わり、それを悟空が倒したとき、悟空の強さが強調されるわけですね。

ピッコロがつき、ベジータがこねし天下餅。戦いながら食うは孫悟空。そんな感じですね。

バトルマンガで重要要素の一つに、敵や主人公の強さをいかにして読者に伝えるかがあると思います。ストーリー上、強くなってるはずなのに、その強さが伝わってこないためにあまり面白く無いというバトルマンガは山ほどあると思いますが、『ドラゴンボール』の場合はベジータのおかげで敵や悟空の強さが伝わってくるのであの面白さがあるのだと思います。鳥山さんはこれを自覚しているからこそ、ベジータを今回の映画でも、完全版でも活躍させたのでしょう。

結論、ベジータ万歳!

ではまた!


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